早稲田大学 応用脳科学研究所
万全の開発チームでつくり上げた「Dr.アプリED」
「Dr.アプリ®」のメソッド・ツールから誕生した第1弾の単体アプリ「Dr.アプリED」。
近年急増している心因性EDと混合型ED(器質性ED+心因性ED)に伴う問題や困りごとを効率よくサポートするために、早稲田大学総合研究機構・応用脳科学研究所 所長の熊野宏昭教授、齋藤順一客員次席研究員を中心に、万全の開発チームメンバーと共に創り上げました。
Dr.アプリEDが求められる理由
25年ぶりの全国調査で判明!国内のED有病者数は1,400万人
受診に行けない・恥ずかしい・自由診療いくらかかるかわからない
【出典元】MEDICAL TRIBUNE 国内の勃起障害は1,400万人―25年ぶり全国調査/男性の7割がセックスレス
【出典元】「ED患者3600万人」「セックスレス夫婦7割」時代の到来 25年ぶりの全国調査で明らかになった「性欲を全く感じない」20代男子”急増”の意外な背景
Dr.アプリEDの開発経緯
脳機能に異変が起きている:予期不安
本来、性交場面では、パートナーや身体感覚に注意が向いているのが正常の状態です。しかし、心因性EDは注意や記憶などと関連する脳部位に異変が起きていることが示唆されています。これらの脳部位の異変に伴う心理行動の特徴として、予期不安があります。予期不安とは「また失敗するのではないか?」「勃起を維持できるか?」などといった、過去と同じ状況が起こることへの不安のことです。
これらの脳部位の機能に働きかけることによって、予期不安が低減し、心因性EDに伴う問題や困り感の解決をサポートできます。
*¹「プロセスベースドCBT(PBーCBT)・アクセスプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)」は、脳機能に働きかけることができる治療法です。例えば、注意訓練などの脳機能トレーニングによって、注意や記憶などと関連する脳部位を改善させます。慢性疼痛患者様を対象に4週間の本療法を実施した場合、脳機能の変化が示されています。
【出典元】Neural Mechanisms of Acceptance and Commitment Therapy for Chronic Pain: A Network-Based fMRI Approach
新世代の認知行動療法のアプリ化
心因性EDに対して治療できる泌尿器科医は限られる
臨床現場を再現した「Dr.アプリ®」を
誰でも気軽に利用できるように
日本性機能学会/日本泌尿器科学会が発行するED診療ガイドラインでは「心因性EDに対してPDE5阻害薬(ED薬)単独よりも、PDE5阻害薬(ED薬)と心理療法の併用を強く推奨する。」と記載されていますが、心理療法を提供できる泌尿器科医が非常に限られていることから、ほとんどがED薬単独の治療となり、心因性EDの根治を目指す治療方法を提供することが困難でした。そこで、心因性EDという疾患の性質も踏まえ、臨床心理現場を再現した心理療法をスマートフォン上で誰でも気軽に利用できるように、アプリプログラム化しました。
【出典元】ED診療ガイドライン 第3版 68ページ
臨床研究
(フィージビリティスタディ)
早稲田大学総合研究機構 応用脳科学研究所との共同臨床研究を終了し、その論文が掲載されました。「Dr.アプリED」の実用化に向けた実現可能性を確認し、アウトカム指標の有意な改善も含め良好な結果を得ました。
Differences in Psychological Inflexibility Among Men With Erectile Dysfunction Younger and Older Than 40 Years : Web-Based Cross Sectional Study
40歳以上のED男性と40歳以上の男性における心理的柔軟性の違い:ウェブベースの横断研究
An Acceptance and Commitment Therapy Smartphone Application for Erectile Dysfunction : A Feasibility Study
EDを対象としたアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)のスマートフォンアプリケーション:実現可能性調査
Relationship Between Erectile Dysfunction, Depression, Anixiety, and Quality of Life in Young Japanese Men: A Cross-Sectional Study Erectile Dysfunction
日本人青年を対象としたED・うつ病・不安、生活の質との関係:横断的研究
Dr.アプリEDの対象
【心因性ED】
仕事や家庭など、日常生活における過度なストレスや不安が原因で起こります。
性交時の失敗によるトラウマや、精神的なストレスによって、神経が性的な興奮を陰茎に上手く伝えることができなくなることでEDが起こります。
【混合型ED】(器質性+心因性)
加齢による動脈硬化や高血圧などの血管障害に加え、責任のある仕事を任されたり、家庭における過度なストレスが重なることでEDが起こります。
年齢が上がるにつれ、生活習慣病(糖尿病や高血圧)など複数の要因が重なってEDが起きることがあるため、治療が困難になる場合もあります。
【子づくりED・妊活ED】
子づくりのプレッシャーや妊活中の様々な出来事が要因で、男性の約3人に1人がEDを自覚しています。
特に若年層の男性はパートナーから勧められて致し方なくED薬を服用しているケースが多いですが、約半数の妊活夫婦は「ED薬が精子や胎児に影響を及ぼすのではないか」と心配しています。